The Miyazaki Reformation Organとは

日本福音ルーテル宮崎教会に横田宗隆さんの技と愛がぎっしり詰まったオルガンが 出来上がります。正式名は「宗教改革500年記念オルガン」略してMRO。彼女は恐らく日本で初めてとなるZ. ヒルデブラントの製作様式で作られており、更に「18世紀前半の中部ドイツの小教 会用のプレヌム」を持ち、それが2つの手鍵盤に自由に振り分けられるように作られた珍しい機構を持っています。
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The Builder

横田宗隆オルガン製作家
幼少時より初期音楽や、古美術に親しみを持ち、とりわけヨーロッパの歴史的オルガンの音に親しむ。オルガン製作の修行は、辻宏、ジョン・ブロンバウに師事、主に北ドイツ、北オランダ様式のオルガン製作技法を学んだ。
1983年アメリカで独立後は、カリフォルニア州立大学チコに招かれ、地元の材料、職人、芸術家、ヴォランティアと共に、歴史的製作様式(18世紀前半中部ドイツ様式)による大オルガンを設計、製作し、中世以来の現場製作法を19世紀以降の世界で初めて再現した。
1994年、スウェーデン国立ヨーテボリ大学に客員教授として招かれ、17世紀北ドイツ様式の大オルガンを、6年間の調査、研究、設計、建設に関わって完成。
同大学ではその後も多くの研究・製作プロジェクトを手がけ、イーストマン音楽大学(18世紀後半A.G.カスパリーニ様式)、コーネル大学(18世紀前半ベルリンのシュニットガー様式、共にニューヨーク州)の為のオルガンなどを新築した。また北ヨーロッパの数多くの歴史的オルガンの研究と共に、修復プロジェクトのアドヴァイザーとしても活躍。歴史的オルガンに関する講義、講演は、スウェーデン国内はもとより、ドイツ、オランダ、ベルギー、イタリア、アメリカ、日本などでも頻繁に行い、学術誌、一般音楽関係誌への執筆も多数ある。
2015年日本に永住帰国。神奈川県相模原市に合同会社横田宗隆オルガン製作研究所を設立。国内外各地のオルガン製作(新築)や修復、復元プロジェクトを率いると共に、新築や改築時のアドヴァイザーでもある。また東京藝術大学を始めいくつかの教育機関において、定期的にオルガン製作の理論や歴史について講義、講演をし、オルガン文化一般の普及活動にも携わっている。
J.S.Bach とオルガンとの関わり
—彼の残した音楽以外の資料から見えて来るもの

CD

宗教改革500年記念オルガンで聴くJ.S.Bach

宗教改革500年記念オルガンで聴くJ.S.Bach

宗教改革500年記念オルガン ハラルト・フォーゲル

宗教改革500年記念オルガン ハラルト・フォーゲル

掲載情報

宗教改革500年記念オルガンで聴くJ.S.Bach (松並久美子)
朝日新聞 2022年3月17日夕刊 for your collection
評:金澤正鋼
月刊誌「音楽現代」2022年5月号掲載
クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」2022年4月号 掲載